”普通”の音大生(音大卒)のあなたへー。
・音楽(楽器)は好き
・学校のオケでは基本的に後ろの方(たまーに真ん中)
・なんで音大に入ったのかわからない
・練習を頑張れない(よくサボっていた)
・うまい後輩に気後れする
・なんとなくだけど自分がいる場所に違和感を感じている
・特に大きなコンクールの賞歴はない
・バリバリ演奏家としてやっていくのは難しいだろうと薄々感づいている
・将来が不安
・就職か、音楽かで悩んでいる(今現在、音楽と関係のない仕事に就いている)
そこの、あなたです。
というかこれ、ほぼほぼ私です。
こんなことも考えていました。
『高い学費を払ってもらっているのに、これしか練習頑張れない自分て情けない』
『自分、上手じゃないからなんとなーく市民権がない・・』
『音大でわざわざ学ぶ意味って何だろう?』
今年で、音大を卒業して10年になります。
10年間のうち、2年は全く楽器を触りませんでした。
”捨てた”とは言わないけれど、自分の中で”無かった”ことぐらいになっていました。
10年経って、わかったことは、
周りに気後れしていたのも、せっかく入った大学で居場所が感じられなかったのも意外と自分だけでは無かったということです。
『演奏家として食べていくことのできる「職業音楽家」になんて、
ほんの一握りしかなれないー。』
『音楽の世界は厳しいよ。食べていけないよ?』
音大生・音楽の道を志す者にとっては、耳タコもんのこのセリフ。
たとえ身内に音楽経験者がいなくても、
あぁ・・そういう世界だろうなーと、うっすら想像はつくでしょう?
もっともっとうまくなったらー、
もっと技術を磨いたら、その一握りに入れるかもしれないー。
確かにね。
でも、これって、外的要因も大きく作用する問題。
努力だけではもうどうしようもない部分も多々。
で、じゃあそのほんの一握り以外の音大卒は、どうやって食べていく?
ほんの一握り以外、技術だけで食べていくことが難しいということ。
これは周知の事実。
でも、あくまでも暗黙の了解。
もっとうまくなったらー。
もっともっと技術を磨いたらー。
これには終わりがない。
心の底から技術を磨きたい!学び続けたいと感じるなら、
どうぞそのままで。
でもー。
もしも、
『辞めたら負けた気がする』とか、
『せっかく学費払ってもらったのに』とか、
どこかで自分の限界を感じながら、
もはや自分じゃない他者の影との戦いになっているのなら、
ここらで一旦立ち止まってみませんか?
あなたが人生で成し遂げたいことー。
それは本当に”技術の向上”なのですか?
あなたにとって音楽って何ですか?
あなたにとって楽器とは?
一緒に考えてみませんか?
2017.7 ”音大卒”ーそのあとどうする?
バイオリン講師勉強会”教えるラボ”主催 わたなべかなこ
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